リスボン綴り

リスボンでの大学生活を綴っていこうかと思ってます。

罪と罰2

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う
(2008/01/10)
森達也

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森さんの本を読みました。

おそらく死刑というものは、制度として考えた場合、明らかに廃止の側の論理が正しいと思います。しかし、いくら論理が正しくても死刑存置を望む人にはあまり効果がありません。
となるともはや情緒の問題になります。

なぜ死刑を望むのか?
なぜ死刑を反対するのか?
人を殺した人を国家が公に殺すことは許されるのか?

とまあこんな感じのことが書いてあります。
森さんは最終的に廃止を望みます。
それは死刑囚に会い,執行した人々に会い、被害者遺族に会ってきた上での、結論です。
当事者に“思いを馳せる”こと(おそらく思考ではない)からでたことなので、これも一つの価値観だと思います。

この本を読んで思ったのは、死刑制度云々という問題はあれど、そもそも死刑という罰は人間の根源的欲望として存在しているのだと言うことです。

あなたは公開処刑が行われたら見に行きますか?

僕は見に行くかもしれません。
人間てのはおそろしいもんです。

いずれにせよ、僕は当事者の人々にあっていないので結論は保留します。
ただ、目を向ける必要はあるなあと思います。

読むと結構暗くなる本です。
勉強にはなるけど。




  1. 2008/05/07(水) 01:11:28|
  2. しゃかい
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罪と罰

光市母子殺害事件で死刑判決がでましたね。
安田弁護士の登場で死刑問題が話題になりました。

安田さんの、検察官の主張と事実が違っている、という主張は結局どうなったんだろうか?
こういう凶悪な事件が起こると、メディアの対応が一方向に偏って、世論が傾いてしまうのはどうなんだろうか?

森達也も最近死刑に関する本を書いているので読んでみたいところです。
  1. 2008/04/25(金) 01:13:08|
  2. しゃかい
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ようやく

初めてボスに会いました。
新人お披露目会+ミーティング。
あっさり終わってしまいましたが、やはり雰囲気がありました。

数日前まで読んでいた『深夜特急』にも実はボスが出てきていたことを知りびっくりした。
高校生の頃読んだときは全く気づかなかったのに。

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深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
(1994/03)
沢木 耕太郎

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今はこれを読んでます。
ちょっと難しいです。
宗教的背景を知らないと理解できなさそうです。

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)
(1989/01)
マックス ヴェーバー

  1. 2008/04/11(金) 00:46:05|
  2. しゃかい
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社会を逸脱するという事

AA
(2003/07/25)
ドキュメンタリー映画

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今更ながら観ました。
オウム真理教のサリン事件から一年後の教団を取材したドキュメンタリーです。
非常に監督の主張のある、筋の通ったドキュメンタリーだと思いました。
(時々ベタな映像表現と音楽が気になりますが。)

この映画の主題は、おそらく社会から逸脱するという事についてだと思います。

オウム真理教の信者は、出家=社会からの逸脱をすることによって、現世からの苦しみ、罪悪から自分が逃れるために修行に励みます。その彼らにとって、周辺住民の声も、マスメディアの声も、警察の声も届きはしません。空回りする周辺の人々の声を克明にカメラは捉えています。

当時マスメディアで大きく取り上げられていた事件であるだけに、僕もリアルタイムでニュース番組を見たりしていましたが,そこで議論されていることはどこか空虚な印象をもったのを覚えています。

おそらく、それは社会から逸脱した人たちに対して、社会の中にいる人が、社会の中の論理で訴えかけていたからなのだと思います。

この映画が良くできていると思うのは、オウム真理教という社会から逸脱した人たちを題材にする事によって、逸脱者を断じると共に、逸脱していない者たちの立ち位置を問い直している点にあります。

つまり、社会からの逸脱者が現れた時に、社会の中にいる人は何が可能なのかということを問うているのだと思います。

ただ最後に、森監督が荒木広報部長に「出家する本人は苦しみから逃れられるが、家族はずっとその苦しみを背負って生きていかなければならない。この問題は昔から議論されている事ですよね」と問いかけ、荒木さんは考えあぐねてしまう、という映像が流れます。

これは、社会からの逸脱行為というものの問題点を指摘していますが、おそらく森監督は社会からの逸脱とは単なるエゴではないのか、と逸脱者自身を強く批判しているのだろうと思います。

この批判が社会を逸脱した者に対して最も有効な批判のように僕には思えました。

『A2』も近々観る予定です。
  1. 2008/03/24(月) 23:15:12|
  2. しゃかい
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国策操作

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)
(2007/10)
佐藤 優

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佐藤優の本を初めて読みました。
衝撃の事実が多すぎました。外務省って怪文書を流したりしてるんだ、とか、ロシア人の交友関係って濃いんだ、とか、検察の活動ってこんななんだ、とか、北方領土の扱いってこうなってんだって、初めて分かりました。

大まかな本の内容としては、
対露政策の過程でとられた国家の政策が、時代の転換によって捜査対象になってしまう過程と意味を解き明かしたものです。

この本の難しいところは、川上弘美が解説で書いているように、必ずしも検察の立場、もしくは国家の構造転換が悪いとは言えない点だと思います。

佐藤さんもたぶんその点は意識していて、鈴木宗男擁護、田中眞紀子、外務省、検察批判をしながらも、時代の変化に伴うそれぞれの立場を考えると、ただ事実を受け入れる必要があるのだ、ということが筆者の意図として感じられます。

佐藤さん、鈴木さんが逮捕されるにあたり、西村検事が、
「運が悪かったとしかいえない」と、言っているのが印象的でした。

この本は、純粋に物語としても面白いし,官僚の内部事情を知る上でも面白く、小泉政権成立後の時代の変化を知るのにも役立ちます。名著と宣伝されてるだけあります。



  1. 2008/02/17(日) 17:50:48|
  2. しゃかい
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